サッカーというスポーツは人生において大切な事を教えてくれます。他人との協調性や社会性、自己の短所や長所を見つけることや、 1人の人間としてのアイデンティティ、そして仲間との人間関係を育む上でこれ以上ないものだと思っています。 実際、私の過去の教え子の中にも普段人見知りやコミュニケーションが苦手な子でもひとたびサッカーを通じれば、考えられないようなスピードで仲間と人間関係を築いた子を何人も見てきました。 これらのことはサッカー以外の日常生活の中でも非常に大切な事だと思います。

サッカーが上手くなる人には共通点がありました。 私はこれまでの選手・指導者のキャリアの中で歳上の離れた世代や同世代、10歳以上歳の離れた教え子達の世代など、様々な世代の選手達を見てきました。その中には世代別の日本代表になった教え子や、Jリーガー・Fリーガーとなった同世代の友人や先輩などもいました。そんな彼らを見てきてやはり共通していたのは他者をリスペクトするということ、そして感謝するということでした。上記の選手達は皆、監督・コーチ、相手選手、味方選手、両親、掃除係の人など身の回りのお世話をしてくれる人などに対する、リスペクトと感謝の気持ちを常に持ち、また言葉にしていました。そんな彼らを見て、子供を指導するということはサッカーにおいては技術を教えることは勿論ですが、それ以上に大事な土台となるリスペクトと感謝の心を持つことと言葉にして伝えることを我々大人が伝えていかなければならないと確信しています。

そして付け焼き刃では無く選手の未来の為にサッカーの技術を教え伝えていくことが私達指導者の責任だと思います。 私が過去に学問として研究したスペインサッカー界では、太っている子や痩せすぎている子、背が低くても、片足しか使えなくても、サッカーにおいては天才的なプレーヤーになれる可能性があり、全ての子供たちがプロ選手になる可能性を秘めていることを指導者皆が当たり前の事として捉えています。 また、サッカーを始めたばかりの子供には早期から専門的なトレーニングが必要です。 特にヨーロッパなどの海外の育成年代の指導者は年齢とレベルに沿った段階的な指導をしています。海外のサッカー先進国では算数のように年齢によってやるべきことが明確になっていて、また選手がどんなレベルにいてどの段階の指導をすれば良いのかという観察眼もあわせて持っている指導が大多数です。 しかし残念ながら今の日本にはそこまで指導に関する、詳細なシステムやメソッドが確立されていないのが現状です。

だからこそ子供達が人間的にも技術的にも成長するためには、子供達自身が上手くなるだけでは不十分です。指導者も教育の観点に沿って、子供の特徴を育成する責任があります。指導者は行動の面でも態度の面でも子供達にとって良い見本になり、子供たちと共に指導の技術と人間性の成長を目指していきたいと思います。 今回の勉強会では１つの知識・常識としてご父母の方々への情報共有の場として今後に是非活かして頂ければ幸いです。

【サッカー歴】

2003年〜 地元少年団にてサッカーを始める

2005年〜 セレクションを経て地元のクラブチームへ入団。

2008年〜札幌日本大学高等学校サッカー部へ特待生入学。

【フットサル歴】

2012年〜北星学園大学フットサル部所属。

2013年〜社会人フットサルチームarusa所属。フットサル北海道リーグでプレー。

2013年〜大学フットサル選手権北海道大会優勝。北海道代表として全国大会初出場。

【指導歴】

2011年〜大麻ジュニアサッカー少年団(北海道)

2015年〜CERECA.FC(北海道)

2018年〜サッカー個人レッスンSLEZON